測量

ドローンパイロット(操縦士)の仕事

【ドローン操縦士(パイロット)のお仕事紹介!!】『ドローン測量』についてご紹介いたします!

今回は、ドローンの仕事の中でも人気な『ドローン測量』についてお話ししていきたいと思います。

まず、測量事業の実情についてお話しし、上空からの測量のやり方、ドローンを用いるメリット・デメリットドローン測量とは何かの順にご紹介していきたいと思います。

 

Contents

測量事業について

測量

まず初めに、測量事業について説明していきたいと思います。

そもそも、測量という言葉ですが、いったいどういう意味合いがあるのでしょうか。

一般的な意味を広辞苑で調べてみると、「器械を用い、物の高さ、深さ、長さ、広さ、距離を測り知ること。」や「地球上の各点相互の位置を求め、ある部分の位置、形状、面積を測定し、かつこれらを図示する技術」とあります。

今回お話しする『測量』はその中でも「建設や土地調査」に関連する測量を指します。

 

さらに、インターネットで『測量事業』について調べてみると以下のように出てきました。

 

参考:「測量とは」

測量法に基づく、観測の意味の測量。 ある地点からある地点までの距離や地形状況などの土地を測る、また建物の高さ、河川の流量など測定・観測するといった、定量を把握できるものを計測する仕事。 主に民間測量と公共測量に分けられる。 民間測量は、建設会社(ゼネコン)、建築会社等から依頼されて測量を行う業務である。

参考元

 

まとめると、これからお話しする『測量』は主に測量法に基づくもので、その定義は「土地の測量をいい、地図の調製及び測量用写真の撮影を含む(測量法第3条)」のことを指すものです。

この『測量』の始まりは、古代エジプトの時代から行われてきたもので、国造りや整備を支える大事な事業の一つだったんですね。

各国の権力者は、自分の支配下である土地を細かく測量し、年貢や税金などの奉納品の徴収を行っていたんですね。

日本の歴史上における測量で有名な人物は、全国を歩き、非常に質の高い日本地図を作成した伊能忠敬(いのうただたか)さんが挙げられるでしょう。

現在でも測量はあらゆる場面で活躍しており、土地の価値の算定、建築を行う前のデータ収集、地形の把握など様々です。

測量があるからこそ、そのデータを応用し土地管理・建設事業が成り立つんですね。

まさに、我々の生活を支える街づくりの基盤となりうる大事なプロセスと言えます。

そのような測量ですが、大事な工程なだけあってかなり時間コストがかかります。

測量士の方が特殊なカメラを用いて、緻密な作業が必要になるんですね。

特に近年では、少子高齢化が追い風となり、技術を持った測量士の数が減少し高齢化傾向にあります。

ここで、人的・時間的・費用的コスト全てをカバーできるドローンを使った測量が注目されている訳なんですね。

 

ドローン測量とは

上記では従来の測量についてご紹介いたしました。

ここからは、ドローン測量についてご紹介していきたいと思います。

結論、ドローン測量とは、センサやカメラを搭載したドローンを利用して、上空から広範囲の地形を測る技術です。

従来の測量法と比較すると、以下のようになります。

参考

 測量方法 測量方法 適した測量範囲
 地上での測量 距離と角度を測れる装置(トータルステーション)を利用した地上での測量   小
 ドローンによる測量 ドローンを用いた上空(低空)からの写真やレーザー照射による測量   中
 有人航空機による測量 セスナなどを用いた上空(高空)からの写真やレーザー照射による測量   大

参考元

従来の方法では、測量を行う方法として「地上での測量」や「航空機を使った測量」を行っていました。

しかし、先ほども述べたように、地上での測量は手間がかかります。

そのため、大きな範囲を測量するためには長い期間と多くの人的コストが必要になっていました。

二つ目の航空機を使用するケースでも、高額な費用が発生してしまうというデメリットがあります。

そんな中ドローンによる測量では、費用を抑えつつ比較的広範囲な測量を行うことができるのです。

 

測量にドローンを使うメリット・デメリット

メリット デメリット

ここまで、測量がどのようなものなのか説明いたしました。

ここからは、ドローン測量のそのメリットとデメリットをご詳しく紹介していきたいと思います。

 

ドローンを使用するメリット

測量という工程においてドローンを使用するメリットはズバリ以下の通りです。

  • コストの低さ
  • 効率の良さ
  • 作業可能範囲の広さ
  • データ取得後のモデル作成がスムーズ
  • データの質が高い

これらのメリットについて順に見ていきましょう。

 

コストの低さ

一つ目のメリットとして『コストの低さ』があげられます。

本来、上記で述べた作業は上空から行わなければいけないものであり、そのためにはヘリコプタや小型飛行機などのチャーターが必要でした。

しかし、ここでドローンを用いることによって、手間や人件費等を抑えられるのでよ大幅なコストカットが可能になるんです。

例えば、セスナなどの小型飛行機を用いて、写真での測量、レーザー測量を行なった場合、最低100万円程度の予算が必要になります。

一方、ドローンを用いた測量であれば10~20万円の予算で実施できることもあるんですね

 

効率の良さ

続いてのメリットは『効率の良さ』です。

ドローンを使用した測量は圧倒的に素早く計測が行なえます。

例えば、土地測量との比較では、想像できる通り広範囲に対する土地解析を人間の6倍以上のスピードで行うことができます。

土地測量では相場を汲んで作業を行わなければならないような箇所でも、上空から侵入できるドローンは素早く簡単に作業が行えるんですね。

また、ヘリコプターや小型飛行機などと比べても、飛行にかかる準備が圧倒的に容易で、先ほどのコストのメリットも合わせて、必要になる係員の数や、測定の準備にかかる工程が変わります。

そして、データ未回収もしくは異質なものを発見した際には、すぐに再測量が行えるため、万が一の際にも便利ですよね。

 

作業可能範囲の広さ

続いてのメリットは『作業可能範囲の広さ』です。

ドローンを使用する時に便利さを感じる一つとして、人間が入ることが出来ないもしくは難しい場所への侵入が比較的可能ということがあります。

例えば、地上から人や車両で機材を持ち込むことが難しいような現場であったり、侵入するのに手間がかかるといった地形や崖などでも簡単に作業が行えることがあります。

それに、原子力発電所や危険物が飛び交うような場所においても、比較的ローリスクで作業を行えるのがこのドローン測量の魅力の一つと言えそうです。

 

データ取得後のモデル作成がスムーズ

続いてのメリットは『データ取得後のモデル作成がスムーズ』という点です。

先ほど紹介した、作業効率と作業範囲のメリットを踏まえて、ドローン測量ではその後の対応までもスムーズといた利点があります。

これは、ドローンの作業終了後回収がしやすい点、とデータを送信しながら作業ができる点の2点に由来します。

その作業自体は、前の項目で説明させていただいた『3次元点群データ』や『SfM』のことを指しています。

 

データの質が高い

続いての利点としては『データの質が高い』というものです。

ドローンの作業は航空法との関係もあり、比較的低空(約100m)の飛行で行われます。

そのため、ヘリコプターや小型飛行機と同じ機材を用いたとしても、より近く精度の高いデータが取得でき、結果的に質の高いモデリング作成が可能になるんです。

また、先ほど言及した小回りが効くという点においても、その時々回収したいデータにあった高さに調節できるという点が魅力的ですよね。

 

ドローン測量のデメリット

さまざまなメリットがある一方で、デメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

まとめると以下の通りになります。

  • バッテリー交換が必要になる場合もある。
  • 割高になる可能性がある。

以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

測量範囲が大きいとバッテリー交換が必要

まず、『バッテリー交換が必要になる場合もある』という点です。

ドローンの飛行可能時間は比較的短いため、広範囲の測量を行う場合はバッテリー交換が必要となる可能性があります。

そのため、測量範囲が大きくなると、短時間での測量が難しくなるという課題があります。

 

測量範囲や凹凸の有無によっては割高

続いて、『割高になる可能性がある』点です。

ドローン測量は比較的広範囲の測量に適しているため、測量範囲が狭い場合には割高になる可能性があります。

狭い範囲であれば、地上で人間が測量を行った方が費用を抑えられる場合があるのです。

測量を行いたい場所に応じて測量方法を選択するのが最適です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は『測量』とは、上空からの測量のやり方、ドローンを用いるメリット・デメリットについて解説させていただきました。

今後もドローン市場は拡大していくことを踏まえ、ドローン測量におけるサービス展開も期待が出来ますね。

気になった方は是非チェックしてみてください。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

おわりに

「職業」としてのドローンパイロットの今後とドローンマーケットを研究している私がドローンスクールを

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参考になると思いますので、是非ご覧いただければと思います。

 

 

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