ドローンパイロット(操縦士)の仕事

【ドローン操縦士(パイロット)のお仕事紹介!!】『ドローン点検』についてご紹介いたします!

今回は、ドローンのお仕事の中でも有名な『ドローン点検』についてお話ししていきたいと思います。

まず、点検事業の実情についてお話しし、ドローン点検とは何か、ドローン点検によるメリット・デメリット、の順にご紹介していきたいと思います。

 

Contents

点検事業の実情

まずは、点検事業の説明をしたいと思います。

点検事業の中にも種類は様々ありますが、中でも主流なのが『インフラ点検』です。

従来のコンクリート等の劣化診断を行う際は、目視と打音調査が基本とされていました。

人間がハンマー等を使って高所で作業を行なっていたため、危険が伴ったり作業を行う前に足場を組む必要があったんですね。

具体的には、ダムやトンネル、高速道路など、日頃の人々の生活基盤になる施設および交通網の点検作業といった場面で、上記のような目視と打音調査が行われます。

これらのインフラ施設等は、国土交通省や厚生労働省などの国の中枢部が定めた「点検要領」に基づいています。

国の出先機関や地方自治体が維持・管理することで、市民の安全に寄与しているんですね。

従来、このインフラ点検は、『人の感覚や経験に頼った方法が基本』とされていました。

しかし、この作業点検方法は、人の手によって行われる点や、点検できる人材の不足、作業の難しさも相まって不完全な場面の多く、重大事故も発生してしまっている現状になります。

以前より、このような公共インフラ施設の事故は人命に関わるためその対策が急がれているんです。

インフラ整備が遅れているというケースで、道路橋の例では、建設後50年以上が経過する施設が2023年には39%、33年には63%に達する見込みも出ているんですね。(参考:日経新聞(2020/9/2)より)

上記からも分かるように、一気に発生する莫大なメンテナンスのコストや少子高齢化と業務自体の難しさに起因する高度人材不足など、解決が困難だとされてきました。

そこで、目をつけられたのがドローン使用を主としたデジタル技術によるソリューションです。

次の項目では、具体的にドローン点検がどのような解決策になっているかを詳しくご紹介していきたいと思います。

 

ドローンによるインフラ点検

続いて、『ドローン点検』についてお話ししていきたいと思います。

上記で見たような背景を踏まえ、ドローンによるインフラ点検では、さまざまな実証実験や取り組みを行っているんです。

実証実験や取り組みが盛んになったもう一つのきっかけとして、国土交通省が発表している道路橋の点検要領の内容改正があります。

その要領では、従来項目で許可されていなかったドローンや水中ロボット、赤外線照射装置など新技術による代替が可能という記載変更があったんです。

この記載変更によると、国が認めた民間企業によるテクノロジーソリューションをカタログ形式に貯蓄し、実際の点検作業において効用があることを認められています。

具体的な事例としては、NEXCO(ネクスコ)中日本がドローンを活用した山岳地域の橋梁事前調査があります。

従来であれば、命綱にぶら下がって作業を行わなければ近接目視点検できなかった橋梁の点検に、ドローンを用いることで、外観などの規模感を把握したという事例ですね。

softbank(ソフトバンク)でも、ドローンによる社会インフラ点検を行う新たなサービスを2019年春から実施しており、ドローンを使用して撮影した画像と高精度の位置情報をソフトウェアによって紐づけています。

このように、インフラ点検においては政府と民間企業が共に協力をして進めているんです。

 

メリット・デメリット

メリット デメリット

ここでは、ドローン点検事業におけるメリット・デメリットをご紹介いたします。

 

点検作業にドローンを使用するメリット

点検作業ドローンを使用するメリットは以下の通りです。

点検作業にドローンを活用するメリットはズバリ『省コスト』『時短』『安全性』そして『実施が難しかった大型インフラの点検の実現』の4点が挙げられます。

 

メリット

『省コスト』 インフラ設備等は大規模なものが多く、それゆえに点検作業は大量の人員と作業機器が必要でした。その点ドローンによる作業はそれを大幅に簡易化し、そしてより精度高く行うことができるため、『低コスト』が実現できるのです。
『時短』 先ほどのコストの例と同様に、大量の人員と作業機器が不必要なドローン点検では、それだけ効率的に作業が行えます。作業に必要な足場を組んだり、作業に必要な車などの導入がないため、圧倒的に少ない日数での作業を可能とします。
『安全性』 人が入り込めなほど危険な現場や、何か人に危害を加える物質がある現場でも、ドローンは作業が行えます。また、高価な機材とはいえ、人の命に変えられないほどの消失コストしかかからないためその点も合わせて『安心』で『安全』な作業を行えるんですね。また、点検のクオリティも人の手のみの作業に比べて、専門家と専門機器の両方を扱えるドローン点検の方が圧倒的に高いものになっています。その2つを合わせ、ドローン点検は『安全性』が高いといえます。
『実施が困難な大型インフラの点検の実現』 上記に加えて、ドローン点検は実施が困難な大型の社会インフラの点検も実行可能です。その効率性と安全性から、大型太陽光パネルの集積地での点検や超大型ダムの点検なども可能になるんですね。ドローンは空だけでなく、水中や細い管の中まで侵入でき、かつ広大な範囲を一気に点検できることも大きな強みの一つなんですね。

 

点検作業にドローンを使用するデメリット

点検作業におけるドローン導入のデメリットは、『点検ルールや航空法などの制度がまだ厳しい』『風や水に弱い機体の改良が必要』という点が挙げられます。

 

デメリット

『点検ルールや航空法などの制度がまだ厳しい』 効率が良く、安全でコストもかからないドローン点検ですが、やはりまだまだその歴史は浅くさらなる安全のためのルールが未完成であることが否めません。しかし、先ほど言及した通り、政府の働きかけも年々力を増しているので、これからの動向には期待が大きく持てそうですね。
『風や水に弱い機体の改良が必要』 ドローン点検に限った話ではないですが、悪天候やまさかの事態に対してより安定的に作業が行えるドローン開発が進められています。これも、今まさにさまざまな企業が挑戦している課題の一つと言えるでしょう。しかし、年々ドローンのパワフルさは増しており、具体例としては、DJI(ディージェーアイ)のMATRICE200シリーズは、17インチプロペラと高性能モーターの組み合わせで、強風時でも安定して飛行できるんですね。今まで安定飛行が困難とされていた、厳しい冬の気候や、高山などの寒冷地の現場でも、この機体の新たなデュアルバッテリー・パワーシステムが、氷点下の飛行中でさえも、自動でバッテリーを温め走行が可能になっているんですね。さらにその設計は防水の密閉型になっているため悪天候にも強く、さまざまな環境下で飛ばせることが魅力になっています。

 

最後に

ドローン

いかがだったでしょうか。

今回は『ドローンのインフラ点検』について、その背景から現状、実際に行われてる作業、そしてメリット・デメリットについてご紹介いたしました。

今後もドローン市場は拡大していくことを踏まえ、点検におけるサービス展開も期待が出来ます。

気になった方は是非チェックしてみてくださいね。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

おわりに

「職業」としてのドローンパイロットの今後とドローンマーケットを研究している私がドローンスクールを

  • 受講形式
  • アフターサポート
  • 認定資格
  • 費用

という観点からおすすめ順にランキング形式で纏めました。

参考になると思いますので、是非ご覧いただければと思います。

 

 

-ドローンパイロット(操縦士)の仕事

© 2023 ドロシル