今回は、ドローンの空撮についてご紹介していきたいと思います。
ドローンを操縦した方であれば、誰もが耳にする『空撮』。
この記事では、そんな空撮の魅力やビジネスにおける空撮の活用事例、初心者でもできる空撮のテクニックについてご紹介できればなと思います。
Contents
ドローン空撮とは
まず初めにドローン空撮についての簡単な説明からしたいと思います。
ドローン空撮とはその名の通り、ドローンを用いて上空から写真やビデオを撮影することを指します。
そんなドローン空撮の用途は様々で、日常で趣味として嗜む場合や企業PRやCMに使用される風景撮影などがある。
また、ドローン空撮に使用されるドローン機体に関しても千差万別で、安いものだと数千円から、高い産業用となると数百万円のものもある。
以下の項目において、上記で説明したドローンの利活用やドローンを選ぶポイント、練習方法についてご紹介していきますね〜。
ドローン空撮の活用
続いては、ドローン空撮の活用方法についてご紹介いたします。
ドローン空撮の用途としては、大きく趣味とビジネスの二つに分けられます。
趣味としてのドローン空撮
まずは趣味としてドローン空撮を楽しむという方法です。
例えば、ドローンで空撮した映像をそのままSNSで投稿することができます。
通常、人が手動で撮影するよりも迫力があり、そして綺麗な映像がとれるためインスタグラムやツイッター、時にはYouTubeなどで発信している人も多く見かけます。
また、ドローン特有の追尾機能やハンズフリーな集合写真、スポーツをしている動画なども撮影可能なので、あらゆる面で利用価値があります。
実際、いつものアクティビティをドローンで撮影するだけで誰でも映画や漫画のワンシーンのような画角で撮れるのが良いポイントですよね。
ビジネスにおけるドローン空撮の活用
次にビジネスシーンにおけるドローン空撮の活用です。
先ほど趣味の項目でも紹介したように、ドローン空撮は人力では撮影が困難である映像を取得できるので様々なビジネスシーンでも利用ができます。
映像関係
その中でも一番想像しやすいのは映像関係ではないでしょうか。
ドローンの空撮を存分に生かして撮影する技術は、ドラマのシーンや映画のワンカット、最近では企業オフィスのPRなんかにも使用されています。
また、結婚式やイベントの撮影でも利活用することができるため、操縦士のニーズはこれからもより拡大していくと考えられます。
建築・インフラ関係
二つ目に、建築関係です。
これは空撮技術を生かしたビジネスの代表例になります。
一般的に高所にある建築物の設備の調査および点検には足場を組んだり、たくさんの人員を配置するなどコストと時間がかかります。
しかし、この場面において高画質なカメラや赤外線カメラを積んだドローンが飛び立つことで、コストを大幅に減らしさらには作業もより効率的に行うことができるんです。
逆に、人の目では判断しづらい検査も、ハイスペックな機材を自在に運ぶことのできるドローンを用いることでより高い質で検査できるようになりました。
これが、建築現場やインフラ設備の点検などに応用されているというわけなんですね。
防犯・災害関係
空から自在かつ広範囲に地上の映像を取得できるという観点から、警備や監視などの防犯関係にもドローンは利活用されています。
最近話題のオリンピックなどでの不審者監視のように、移動しながら監視できるドローンの技術は防犯面でも役に立つんですね。
また、防犯よりも大きな規模である災害などにも活用されており、災害状況の確認などでも実際に活用されている事例も多くあります。
空撮用ドローンを選ぶ際のポイント
ドローン空撮により興味が湧いた皆様に、ここでは空撮用ドローンを購入するためのポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
サイズ感
まず一つ目は、サイズ感です。
特に趣味で利用される方にむけてお伝えしたいのですが、空撮をするためのドローンは価格帯も性能も、また大きさも様々です。
そのため、初心者であくまで趣味程度の使用を考えている方には持ち運びが便利な小型のモデルをお勧め致します。
屋外で行われることが多い空撮ですから、観光地などでも簡単に使用できるように200g以下のモデル、または将来を見据えると100g以下のモデルを購入すると無駄な規制対象外になるので便利です。(※法改正により規制が強まるため)
画素数
二つ目に画素数です。
せっかく期待を購入しても、いざ空撮をしてみると映像が粗く綺麗じゃなかったら嫌ですよね。
その際に、200g以下のドローンの場合であれば約100万画素(720p)あればそこそこ満足できるレベルだと言えるので、ぜひこの数字を参考にしてみてください。
それよりもさらに高画質を求め場合は、そのようなカメラを搭載しているドローン(Go Proなどのカメラに定評があるメーカー)のものを購入すると良いでしょう。
バッテリー
三つ目にバッテリーの持ち具合です。
全てのドローンにとって最大の弱点はこのバッテリーです。
実は、ドローンは数時間も飛ばせるものはほとんどなく、数分から数十分が限界とされています。(※バッテリーを使い切らないようにするため)
季節によってもバッテリーの減りは変わってくるものではありますが、結論なるべく長いもの(数十分程度)を選ぶと良いでしょう。
また、ドローン機体の性能もそうですが、バッテリーの管理によってもその性能を保つことができます。
例えば、バッテリーは気温が寒いと消耗が激しいのでカイロで温めておいたり、最悪でも保温されるような入れ物に入れておくことでも持続の仕方に違いが出ます。
ドローンに使用されるリポバッテリーについては以下の記事を参考にしてみてください。
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参考ドローン操縦士直伝!!ドローンの電池(バッテリー・リポバッテリー)の使い方や注意点についてはこの記事を読めばOK!!
どーもどーも 最近は寒い日が続きますね〜 そんな中、ドローンへの愛が強すぎて手を震わせながらもドローン操縦をやめないドローン操縦士のドロ助です(笑) 今回のブログでは、ドローンの命ともいえるバッテリー ...
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価格
最後に価格帯です。
いくら性能がいいとはいえ、値段が貼りすぎてしまっては手が出せない場合もありますよね。
そのため、自分はどういう用途で使用するのかを明確にした上で決めるのが良いでしょう。
しかし、個人的なお勧めとしては1〜5万円の中のものを検討すれば上記で紹介した性能などの面はおおよそ問題がないかと思います。
確かに5万円以上の機体は非常に高性能ですが、初心者の方が使用するにおいてはそれ以下でも十二分かなと考えています。
とはいえ、購入するのは皆様なので、上記の性能がある程度担保されている機体であれば、意外に直感で選ぶのも良いと思います。
いずれにしても、用途や好みにしたがって検討してみてくださいね。
空撮における操作技術と練習方法
ここでは、実際にドローン機体を手に入れている人向けに空撮に必要な基本操作技術と練習方法をお伝えしていきたいと思います。
基本操作
空撮における基本技術とお伝えしましたが、初心者の方が学ぶべき基本操作は「離着陸」「上昇」「旋回」の3つでしょう。
まず、離着陸に関してです。
当然のようではありますが、離着陸はドローン操作において基本中の基本です。
多くの場合、離陸の方はコントローラーを手前八の字型に倒すことだけで行えますが、難しいのは着陸です。
飛ばしたはいいが、着陸態勢に持ってくるので戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
いずれにせよ、離着陸の際はレバーを極端に倒しすぎず、ホバリング体制から慎重に離陸・着陸態勢をとりましょう。
またその際に、近くに人がいないか、着陸する場に翅を巻き込んでしまうものがないかを入念に確認するようにしましょう。
続いて、上昇です。
空撮において、景色が急に開けるシーンは醍醐味と言っても良いでしょう。
その際よく用いられる操作が上昇です。
ここでもスロットルは少しずつ動かすことを意識し、カメラの稼働も利用しながら景色を捉えると良いでしょう。
基本的には、操作技術も大切ですが障害物を利用するなど経験に基づくセンスなども映像美には関わってくるのでそうした慣れも大切です。
何より、まずは安全に飛行させられることに注力しましょう。
最後に旋回です。
これも、非常にきれいに風景を撮影する技術になりますが、旋回によって得られる360°のパノラマ撮影はドローンならではの撮影技法と言えます。
ここで、最も意識すべき点はとにかくゆっくりとドローンの機体を旋回させることです。
目視運転をする際に、肉眼でドローンが旋回するのを捉えるよりもはるかに早くカメラは景色を捉えています。
これでは、綺麗な景色も一瞬で過ぎ去ってしまうのでなるべく滑らかに且つドローンの影などを写り込ませないように旋回することがポイントとなります。
練習方法
最後に練習方法ですが、大きく三種類の練習方法があると考えています。
一つ目は、自宅でトイドローンを使用した練習です。
自宅でできる練習は、コストも機体のみで、場所や時間も自身の好みで選択できるため最もポピュラーな選択肢だと言えます。
しかし、ドローンの操縦に必要な基礎技術は身につくものの、広い空間や野外での練習とは違うため大幅なスキル向上は難しいかもしれません。
二つ目は、ドローンシュミレーターを使用した練習方法です。
現在発売されているドローンシュミレーターは非常にリアルなものが多く、より繊細な環境設定やあらゆる機体が操作できる点で優れています。
そのため、トイドローンでは味わえないカメラワークの確認や、リスクを取らずに広い空間での機体操縦練習ができる点が魅力と言えます。
最後に、スクールに通うという選択肢もあります。
ドローンスクールにはプロの現場で働く方々が直々に指導してくれる場合がほどんどです。
そのため、自分では気付きにくいような癖や、指導者の現場で培ったノウハウを学ぶことができるのは非常に良い点であると言えます。
また、中にはプライベートで指導者の方と有名なドローン操縦スポットに出向き、完全に無料で練習できたり、操縦コミュニティーが得られるなど様々なメリットが挙げられます。
最後に(結論資格は不要です!)
今回は、ドローン空撮についてその概要から利活用の場面、操縦方法や練習方法などをお伝えいたしました。
結論から言って特別な資格などは不要ですが、スクールに通って技術を磨かないと実質的には難しいでしょうね・・・
なので、気になった方はぜひいろいろなスクールでの空撮コースを調べてみてはいかがでしょうか。
他の記事でも様々なスクールを紹介しておりますので、そちらも合わせてご覧いただければと思います。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。