今回は、ドローン空撮にかかるコストについてお話しいたします。
ドローン空撮といえば、ドローン操縦士の登竜門といってもいい業務です。
しかし、その実態については、操縦士初心者の方、空撮を依頼したいけどよくわからない受注者の方、いらっしゃると思います。
そこで、この記事では、まず初めに空撮について、そして費用の結論をご紹介していきたいと思います。
Contents
ドローン空撮とは
ドローン操縦士(パイロット)の業務の中に『空撮』があります。
空撮は、ドローンスクールでも教わる基礎的なカメラワークや技術で業務を行えるものもあるため、初心者の方でも一歩踏み出しやすい作業になっています。
具体的な作業としては、普段カメラが届かないような位置から建物を撮影したり、景色を撮影するというものです。
従来では、ヘリコプターや小型飛行機などの手間やコストがかかる撮影でしたが、今では高画質に取れるカメラを積んだドローンによってその撮影が行われています。
ドローン空撮にかかる費用概要
ここでは、ドローンの空撮にかかる費用についてお話ししていきたいと思います。
ドローン空撮の料金を構成する要素は3つあります。
『人にかかるコスト』『時間のコスト』『機材のコスト』です。
ドローン空撮の料金設定をする際には、操縦士(パイロット)1名による一定時間の撮影にかかる費用を元に設定しています。
それをベースとし、撮影に必要な人数の増減、撮影環境に応じた総時間、撮影に必要な機材コストを上乗せしていく仕組みなんですね、
加えて、データ編集なども一気通貫で行う場合、編集や音入れはさらに別料金になることがほとんどです。
撮影機材のコストに関してですが、近年安価でかつ高性能なドローンが多数出現しているので、そこまで高値にはならないことが挙げられます。
結論、撮影だけであれば、10万円未満の予算で発注することも十分可能になってくるんです。
逆に、ドローン操縦士(パイロット)目線でいえば、その単価を約1日あたりの収入とできる可能性もあるので、かなり高収益が望めそうですね。
しかし、ご依頼主にとって十分に注意しないといけないことは、以下に低コストで品質の良い撮影・編集を行なってもらえるかだと思います。
安価な個人事業主も数多くいますが、安全面・安心面に配慮し、信頼を積むまではプロ用の機材を備えた動画制作会社に依頼した方がいいでしょう。
具体的な費目別の相場
ここからは、具体的な費用の相場についてお話ししていきたいと思います。
結論、具体的な費用は以下の表がまとめになりますが、細い点に関してはその後述べさせていただきます。
費目 | 相場 |
---|---|
基本料金 | 4万円から10万円 |
機材費 | 2万円から5万円 |
その他人件費 | 2万5,000円から4万円 |
追加フライト費 | 2万円から4万円 |
編集・音入れ費 | 5万円から15万円 |
※口コミより。
基本料金
まず、基本料金の紹介ですが、相場は4万円から10万円前後です。
上記の費用概要でもお話しいたしましたが、この基本料金は、操縦士(パイロット)1名による一定時間の撮影にかかる費用を元に設定しているんですね。
なので、その操縦士の実力と難易度別の金額が、この金額の振幅に関わってきます。
ここをベースメントにして、別途、機体の変更やクルーの増員、撮影の延長機材費、人件費、が必要になってきます。
機材費
続いて機材費になります。
その名の通り、空撮に必要な機材という意味です。
ドローンの周辺機材に関してはかなり多様になっていますが、一番大切な機器はドローンですよね。
動画制作会社を含め、ドローンを使用した点検などを行なっている会社さんでは、有名なDJI社製を用いる会社が多い傾向にあります。
民間用、産業用と多岐にわたっていますが、空撮に関していえば、「Insipre 2」をはじめとする「Mavic Pro」や「Phantom 4」などの小型・中型ドローンを使う方が多いようです。
機材費の目安は2〜5万円になります。
ちなみに、Inspire 2」は数多くの企業が導入しているハイスペック機体になります。
「Inspire 2」を軽く紹介すると、こちらは「Inspire」の後継機種で、世界初の映画製作用ドローンとして開発された大型ドローンです。
映画とあるように、撮影に拘ったモデルになっているので、さまざまな種類のレンズに対応した6K撮影カメラが特徴です。
市販品としてトップクラスの性能を持つため、40万円弱と価格も高額ですが、そのスペック故にInspire 2を使うのはドローン事業会社だけでなく、映画会社なども使用しています。
その他人件費
続いては、操縦士以外の人件費についてです。
ドローンを操縦する人が主な雇い対象にはなるのですが、現場に合わせて、カメラモニターの確認だったり、赤外線カメラの調整などをするメンバー必要になる場面があります。
操縦とカメラを分担することで、飛行が安定してより高品質な動画を撮影できるといったメリットがあります。
相場としては、1名1日あたり、2万5,000円から4万円前後の費用が目安になります。
追加フライト料金
続いて追加フライト料金ですが、これは再撮影を望んだ際に発生しうる撮影費です。
場合によっては基本料金内で再撮影を行ってくれる会社も多いですが、さらに追加で撮影をしたい場合にコストがかかります。
相場は、1フライトにつき2万円から4万円前後です。
安心していただきたい項目としては、こちらは理不尽に発生するようなコストではないということです。
例えば、雨・風といった天候による影響や、電波環境を理由にフライトが中断され再撮影が必要になった場合は、追加料金なしでの再撮影が基本になっています。
編集・音入れ費
最後は編集・音入れ費に関してです。
前項目でも説明しましたが、ドローンで撮影した映像の編集、そしてBGMやナレーションを加える際にかかる費用になっています。
相場は、5万円から15万円前後です。
しかし、注意しないといけない点は、ドローン空撮を請け負う会社によっては動画編集がサービスにつながっていないことがある点です。
空撮を依頼する側の方は、どこまでのサービスを求めているのかをよく確認した上で、外注する流れが良いでしょう。
見落としがちな費用
基本料金やその周辺料金については上記でご紹介いたしました。
続いては、その他にかかる見落としがちな料金についてお話ししていきたいと思います。
ロケハン費
まず初めにロケハン費です。
ドローンを使用して現場で撮影するにあたって、下見をする必要があります。
場所や条件によって一概に具体的な費用は言えませんが、場所によってはかなり追加料金がかかってくると思います。
法手続き申請費用
続いて、法手続き申請費用です。
これは、ドローン撮影にあたり航空局への申請が必要な際に別料金として設定している可能性があるということになります。
申請自体は無料で行えるものですが、その際の書類郵送費であったり手続き代理にかかる費用が発生する可能性があります。
ドローン空撮会社を選ぶ際のポイント
ここではドローン空撮会社を検討する際のポイントについてお話をしていきたいと思います。
具体的に3つのポイントを紹介いたしますので、順にご確認ください。
『料金ではなくサービスで選ぶ』
1つ目は『料金ではなくサービスで選ぶ』ことが重要です。
ここまでみてきたように、ドローン空撮にかかるコスト面は、操縦士であったりその他機材への費用が基本になっています。
実際、ドローン空撮を行っている企業に関して、ドローン操縦士のスペックや業務内容が一緒の場合、料金はおおよそ同じになってくるんです。
自分が求める空撮に対して、どのようなサービスがあれば実現しやすいか、また不必要なサービスは何かを事前に確認しておくことで、最適なプランを提供する会社選びができると思います。
『実績で選ぶ』
2つ目のポイントは『実績で選ぶ』ことです。
サービス概要が自身の求めるものにあっていたら、続いては実績という観点でその企業を見る必要があります。
日本において、ドローン事業はここ数年でもあらゆる企業が参入している分野でもあり、まだまだ実績が甘いドローンビジネス会社も多く存在しています。
空撮において大切なのはその映像の質ではあるのですが、経験豊富な操縦士が空撮をすることで、質だけでなく無駄なコストの削減にもつながります。
そのため、検討する際は実績が豊富かどうかを確認しましょう。
『保険の加入の有無』
3つ目のポイントは『保険の加入の有無』です。
その名の通り、業務を遂行する会社の保険の加入状況がとても大切なポイントの1つになっています。
実際、ドローンを使用するにおいてたくさんのメリットが存在しますが、同時に様々なリスクも発生します。
熟練のドローン操縦者であったとしても、判断ミスや操縦ミスが起きる可能性はあるんです。
実際に事故が起きた際には、建物や周りの人に気概が加わってしまうこともあり得るので、保険の加入状況は必ず確認するようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ドローン空撮にフォーカスし、その概要を初め料金の構成や外注企業を選ぶ際のポイントについてお話しさせていただきました。
これからも、ドローンに関係するお役立ち情報について記事を更新いたしますので、参考にしていただければ幸いです。
それではまた〜