皆さんこんにちは。
日中がかなり暖かくなってきましたね。
東京はもうすでに4月中旬の気温だということで、ドローン操縦日和とも言える日々が続いています。
さて、今回は『ドローンの歴史』についてお話させていただければなと思っています。
皆さんはドローンが生まれた日について知っているでしょうか?
そもそも、ドローンはどこまでをドローンというのかという問題にもなってきますよね。
そのため今回は、ドローンの定義からはじめ、その歴史、そしてドローンのこれから、について順にお話していくので是非最後までご覧いただければなと思っております。
Contents
ドローンの定義
これから、ドローンの歴史を説明するにあたって、まず『ドローンの定義』についてお話していきたいと思います。
ドローンとは、何なのでしょうか。
結論、ドローンとは『無人航空機』のことです。
無人航空機とは、その名の通り、人が乗らずに操縦する飛行物体のことを指します。
つまりドローンは、『人が搭乗せずに遠隔ないしは自動で操作される飛行機体』というのが定義になります。
また、ドローンの語源についてお話させていただきますと、英語のDroneは「雄のミツバチ、ハチの羽ばたく音」という意味を持ちます。
確かにそう言われてみると、皆さんが想像するドローンの飛行音に似ていることがわかりますよね。
そして今回お話しするメインの民間用ドローンの定義としては、ドローンの中でも上記のようなマルチコプタータイプのものを指します。
マルチコプターとは、3つ以上のローターを搭載した、回転翼機のことで、皆さんがよくみるドローンの典型ともいえるものではないでしょうか。
ドローンの歴史
現在では、メディアに大きく取り上げられるようなったドローンですが、その誕生はどこにあったのでしょうか。
ドローンとしては、大きく軍事用・民間用に分けられ、結論、歴史上では軍事用としての開発が先でした。
軍事用ドローンの変遷
実は、元々ドローンは軍事利用目的で開発されたものが前身に当たります。
残念ながらその研究員の名前は明かされていないようですが、厳密には第二次世界大戦の最中に企画・制作されたとのこと。
用途としては、神風特攻隊同様、爆弾を搭載した敵機に対しての突撃だったようですね。
結局、歴史書にその名が掲載されていないように、実用化はされていませんでした。
しかし戦後になり、ドローンによる軍事利用が最注目されました。
その結果、莫大な予算が当てられ研究が進んでいったというわけです。
そして、1995年世界的に有名な軍事用ドローンが誕生しました。
その名も「RQ-1 プレデター」です。
RQ-1 プレデターはジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社製の無人航空機(UAV)で、偵察やミサイルなどを搭載し、対地戦闘に使用されています。(※wikipediaより)
DJI社はこれを受け、イラク・シリアの紛争地帯全域をGPSで飛行禁止区域に指定しました。
産業用・民間用ドローンの変遷
上記で軍事用のドローンの説明をさせていただきました。
今度は、我々に馴染み深い民間用ドローンの話をさせていただきたいと思います。
産業用ドローンの実用化は、1970年台から日本ではさまざまな開発者によって進められてきたんですね。
実際に、1987年には日本のヤマハ発動機が世界で初めて産業用無人ヘリコプターを開発・販売したという歴史があります。
ここにさらなる小型化が進んだのは2010年です。
この時期以降、リチウムイオ二次電池の普及、MEMSジャイロスコープや加速度センサーなどの技術革新が起こっていったんです。
安価で低騒音、かつ操縦が容易なマルチコプターが設計可能になったことで、ドローンビジネスへの参入が相次ぐ形になっていったんですね。
この時期を俗にいう『空の産業革命』というように言われています。
それに合わせるような形で、フランスのParrot社の「AR.Drone」が誕生しました。
この「AR.Drone」こそ、我々が普段目にするトイドローンに当たるものなんですね。
今でこそ多くのドローンに受け継がれているiPhoneやiPadによる操縦は、当時は革新的な機能としてラジコン業界やガジェット業界をかなり騒がせました。
上記の写真からも分かるとおり、この誕生当時から、現在販売されているような製品と相違がないくらいに存在していたというわけなんですね。
ドローンの現在
ここからは、上記のドローンの歴史を踏まえた上で、ドローンの現在についてお話をしていきたいと思います。
ドローンすなわち無人航空機ですが、なんと言っても『無人』という点が最大のメリットになっています。
なぜなら、ドローンによって人が行っていた仕事を、コストやリスクを抑えて行えるからです。
そのメリットを生かして、現在ドローンが活躍している領域としては「農薬散布をはじめ、空撮サービスや測量、点検、物流」などがあります。
ここででは、簡単にそれぞれのドローン事業を紹介していきます。
空撮
最初の業務は『空撮』です。
具体的な作業としては、普段カメラが届かないような位置から建物を撮影したり、景色を撮影するといったものです。
昔はヘリコプターや小型飛行機などの手間がかかった撮影でしたが、今では高画質に取れるカメラを積んだドローンによってその撮影が行われているんですね。
測量
続いて『測量』という業務があります。
この測量という作業は、従来行われていた作業よりも効率よくかつ低コストでできるため、このあと紹介する農業業務と同じくドローンのビジネス化が進んでいる作業なんです。
実際、ドローンで測量するメリットとしては、広範囲にわたる測量が可能、3Dモデル作成ができる、価格が安い、より詳細のデータが集められると頃があるんですね。
この作業をする操縦士(パイロット)は基本的に、会社に属して作業を行うことが多いそうで、主にデータ回収役として使われるようです。
農業
ドローンビジネス中でも革新的なのが『農業』におけるドローン作業です。
近年、少子高齢化現象や若者の田舎離れにより農業従事者のほとんどが高齢化・人手不足に陥っている状況にあるため、ドローンソリューションは希望の星なんですね。
俗にスマート農業と言われるこの業務では、『実際は、農薬の散布、肥料の散布、収穫物の運搬、種まき』などをドローンにて行っています。
従来、手作業もしくはヘリコプターや小型飛行機によって行われていたこの作業に、安くて早くて安全なドローンはぴったりのため、これから益々普及が進んでいく分野とされています。
インフラ点検、外壁調査
最後に『インフラ点検・外壁調査』です。
日本は災害大国と言われるだけあって、地震をはじめとする多くの災害に見舞われやすい環境下にあります。
また、それに四季という特徴も相まって、環境と天候に付随するようにインフラ設備における欠陥が指摘されているんですね。
ドローンによる『インフラ点検・外壁調査』では、リスクとコストを押さえ、効率良く作業ができるんです。
具体的には、サーモグラフィや画像解析の機材を積んだドローン、時には狭いところに入れる小型ドローンなどを用いて点検・調査を行います。
ドローンのこれから
上記2つの項目でドローンの歴史と現状をご紹介させていただきました。
ここからは、ドローンのこれからについてお話させていただきます。
まずは、その経済規模からですが、他の記事でも紹介している以下グラフをまず見ていきましょう。
このグラフから分かる通り、ドローンの市場拡大は指数関数的に飛躍しています。
また、ドローン事業の市場規模拡大に関しては、毎年様々な研究所が予想を立てていますが、年々その傾きが大きくなってきているんですね。
またその証拠に、あらゆる企業が参入しており、ソフトバンクや楽天、Amazonといった有名企業も実験と開発を繰り返しているニュースをみかけるようになりました。
まとめ
今回は、ドローンについての歴史を述べさせていただきました。
上記の項目を全てまとめると、以下のようになります。
まとめ
- 最初に軍事利用という当初の目的で始まったドローンは、開発者の手によって軍事・産業・ホビーと枝分かれした。
- 現在、産業分野の広がりは凄まじく、人的資源の効率化という観点から、『空撮、測量、農業、外壁調査』というような様々な事業で活躍している。
- 今後のドローン市場に関しては、様々な指標によってその拡大が示唆されている。
これからもドローン関連のお役立ち情報を配信していきますので、是非ご覧ください。
それではまた次の記事で〜。