今回は愛知県を代表するドローンスクールの『MDA(名鉄ドローンアカデミー)』についてご紹介いたします。
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名鉄ドローンアカデミーの概要
名鉄ドローンアカデミーは名古屋鉄道が運営するドローンスクールです。
実際、大手鉄道会社が母体となって運営されているドローンスクールは『名鉄ドローンスクール』だけというほど、かなり珍しいスクールです。
立地としては神宮前駅直結しているので、かなり便利かと思います。
後ほど詳しくはお伝えしますが、天候にかかわらずドローンが操縦できる設備があるなど、魅力溢れるスクールになっています。
扱うドローンの免許も特殊で、鉄道会社系を存分に感じさせる交通系ICカード付きの技能認定証を発行しています。
DPA(ディーパ)やJUIDA(ジュイダ)のように、航空局が定める条例の技能証明の一つになる認定証のようですね。
名鉄ドローンアカデミーの魅力
ここでは、名鉄ドローンアカデミーの魅力について紹介していきたいと思います。
様々、魅力がありますが大きく5つに分けられます。
名鉄グループブランド
冒頭でも述べたように、『名鉄ドローンアカデミー』は日本で唯一の大手私鉄企業が運営するドローンスクールです。
名鉄グループは、ドローン事業だけではなく、鉄道事業や不動産事業、航空事業など多種多様な事業を展開しています。
そんな企業だからこそ、交通機関や不動産などの多角的な視点などから、ドローン事業の発展を試みることができるようです。
スクール単体事業ではないため、その企業全体の信頼があることが一つのメリットと言えそうですね。
独自のカリキュラム
『名鉄ドローンアカデミー』では、多様な事業展開をしているグループ会社の下、独自のカリキュラムを提供しています。
特に、ドローン事業と密接な関わりを持つ航空事業でのノウハウを取り入れた専門的で実践的な内容にカスタマイズしているみたいですね。
他の国土交通省のカリキュラムがおおよそ一律なもので安定的なのに対して、『名鉄ドローンアカデミー』では、UAVレーザ測量などのプロフェッショナルコースも開設するなど、柔軟で固有なコース展開ができることが強みでしょう。
熟練インストラクター
『名鉄ドローンアカデミー』ではそのインストラクターにも定評があります。
まず、インストラクターの方々は、全員が現場経験を持っているようです。
実践経験を持つインストラクターならではの実践的視点を学べるのは、かなり良い学習になると言えます。
eラーニング
『名鉄ドローンアカデミー』ではeラーニングを用いてドローンの基礎学習ができる会社です。
ドローン学習において、そのカリキュラム時間に座学は必ず含まれます。
初心者の方やドローンの知識を得たい方、企業・官公庁でドローンを担当される方なんかはこうした座学を通して、ドローンの基礎学習ができます。
自分の好きな時間に好きな場所で受講できる『eラーニング』だからこそ、現在のような外出しにくい環境下でも効率的に学べる仕様になっていると言えます。
卒業後の会員特典サービス
筆者がドローンスクールでよく見る観点として、卒業後のサービスがあります。
『名鉄ドローンアカデミー』では、卒業後のサポートとしてドローン業界の情報提供セミナーや練習場の利用ができる点において、良いスクールだと思います。
天候にも左右されない屋内練習場で練習可能で、会員は割引価格で利用可能なのに加えて練習機体も無料貸し出しができます。
また、技能メンテナンスサポートも会員の場合、優待価格で受給できるのでお得ですね。
さらに、卒業生どうしのコミュニティやイベントへの参加ができるので、より良い情報交換と操縦士交流ができるのも魅力と言えます。
コース内容
続いてコース内容の紹介です。
コースは全部で5つのコースがあります。
実技体験コース
『実技体験コース』は、初心者の方にむけた体験的なコースです。
練習場や練習機体も無料で借りることができ、練習用のトイドローンに関しては家に持ち帰れるところも良いところですね。
価格は、初回限定90分:11,000円(税込) で、講師は受講生最大5名につき1名です。
eラーニングコース
『eラーニングコース』は、先ほど簡単に説明しましたが、初心者の方やドローンの知識を得たい方、企業・官公庁のドローンの担当者向けのオンラインでの学科コースです。
内容としては、スタンダード編はドローン概要や法律などを学び、アドバンス編では電波や気象について学習するカリキュラムになっているようです。
eラーニングコースでは、在宅で学習できるほか、必要であればは屋内飛行場横の学習室でも受講可能です。
受講費用は以下の通りです。
スタンダード編アドバンス編 共に、16,500円(税込)で
両方受講する場合、33,000円(税込)になります。
eラーニングコースの講師は、現役弁護士でかつドローン愛好家の小林弁護士のようです。
また、聞き逃した講義や理解が甘い講義があれば期間中何度でも講義を受けられます。
さらに、インプットの受講形式だけではなく習熟度確認テストがあるのは良い点ですね。
確認テスト終了後には、ドローンに関する安全運航の知識の証明として名鉄ドローンアカデミーのeラーニング修了証をオンラインにて発行できるようです。
スタンダードコース
『スタンダードコース』は、ドローン操縦初心者の方のためのベーススキルを習得するためのコースです。
コース内容としては『eラーニング』によるオンライン事前学習と、ベテランインストラクターによる2日間の実技講習になっています。
価格は、132,000円(税込)で、受講生2名に対して1人のインストラクターがつくようです。
ドローン操縦に慣れていない方にとっては、たくさん質問ができ自分のペースにあった指導が受けられるので超少人数クラスは魅力的ですね。
こちらでも、操縦する機体や練習場の貸し出しは無料です。
アドバンスコース
『アドバンスコース』は、その名の通り実際に業務でドローンを活用するためのスキルを習得するコースです。
こちらも、eラーニングによるオンラインでの事前学習と、実技講義を2日間行い、ドローンを業務で安全に活用するために必要な知識と技能の習得を目指します。
価格は、300,000円(税込)で、授業スタイルはスタンダードコースと同じ、講師1名につき受講生2名です。
こちらのコースの受講対象としては、スタンダードコースを修了した人で、屋内飛行場・練習機体も貸し出し無料です。
また、スタンダードコースとアドバンスコースをセットで受講することで発生する割引もあるらしいので、検討されている方はその方がお得なようですね。
プロフェッショナルコース
『プロフェッショナルコース』は冒頭でお伝えしたように最近できたコースのようです。
主に、測量、土木建設業界の方を対象にした、プロ用コースで、業界最先端の「UAVレーザ測量」をドローンで扱う技術の習得を目指します。
具体的には、国土地理院発行の「UAV搭載型レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」に沿って講習を行うようです。
コース名の通り、プロの技術習得を目標としているため、公共測量において即活用ができる実践的な内容を学ぶことができるわけなんですね。
このマニュアルは地図作成のような公共測量だけでなく、国土交通省が進めるi-Constructionに係る測量作業において適用することを前提にしています。
つまり、測量業者が円滑かつ安全にUAVによる測量を実施できる環境を整えることで、建設現場における生産性の向上に貢献するための技術というわけなんですね。
各コース一覧
コース名 | レベル | 内容 | 認定証 | 時間・期間 | 価格(税別) |
実技体験 | お試し | 初回限定の体験講座、トイドローン付き、練習後は持ち帰りできる | なし | 90分 | 10,000円 |
eラーニング | 初心者~ビジネス | 座学のみのオンライン講座、ドローンの知識が身につく、習熟度テストあり | あり | 150分 | 15,000円 |
スタンダード | 初心者 | ドローン初心者でも2日で飛行可能になる技術と知識が身につく | あり | 2日間 | 120,000円 |
アドバンス | ビジネス | 業務に生かせる技術と知識が身につく、飛行許可申請に必要な要件をクリアできる | あり | 2日間 | 300,000円 |
プロフェッショナル | プロ | 航空測量の基礎・基本からレーザ計測・データ処理まで身につく | あり | 4日間 | 328,000円~ |
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、日本で唯一鉄道会社が運営するドローンスクールの『名鉄ドローンアカデミー』について紹介いたしました。
重点をまとめると以下の通りです。
まとめ
- 国交省への飛行申請に必要な飛行経歴・知識・技能を4日間で習得可能。
- 開設されたて、国土地理院の定める「UAVレーザ測量」習得コース。
- 練習場と機体の無料貸し出し。
気になった方はぜひ調べてみてくださいね。
また、これからもドローンに関するお役立ち情報を発信していきますのでぜひそちらもご覧ください。
それではまた次の記事で。