今回は、冬などの寒い時期にドローンを楽しむ際の注意点についてお話しいたします。
まず初めに、寒い場所で操縦する際のリスクについて、飛ばす際の注意点、飛行前の準備と飛行後のメンテナンスについて順にお話ししていきたいと思います。
Contents
ドローンを寒い場所で操縦する際のリスク
まず初めに、寒い場所でドローンを飛ばす際のリスクについてお話ししていきたいと思います。
まず大前提の話ですが、寒い地域で特に雪が降っているような環境下でドローンを飛行させるのは、おすすめできません。
なぜなら、機体への影響としてモーターやプロペラなどの凍結の恐れがある上、センサーやシステムの異常を引き起こす可能性もあるからです。
通常の環境下とは違い、雪が降っている場合は、プロペラやモーターが凍結し、通常通りの回転が難しくなることがあります。
そうなると、機体やシステムの負担が増大し、システム異常を引き起こす可能性があるんですね。
機体へのリスク
ドローンは、安定した飛行を実現する為、温度計や加速度計など、様々なセンサーが備わっています。
そうした繊細精密機器に異常が出てしまうと、ドローンの故障に繋がるだけでなく、墜落による二次災害が発生する可能性があります。
天候を見極め、なるべく雪が降っていないか、少量の場合にのみ注意を払って飛行させるようにすると良いでしょう。
ひどくなるようであればすぐに中断できるように準備する必要があります。
バッテリーへのリスク
また、バッテリーへの影響としては、低気温下によりバッテリー性能が通常よりも落ちてしまうというリスクがあります。
これらの対策方法としては、飛行直前まで温めておくということが何よりも大切です。
リポバッテリー専用のバッグなどに収納し、操作する直前に取り出すことが望ましいでしょう。
また、バッテリーの電圧も計測機を用いて測っておくと良いでしょう。
ドローンを飛ばす際の注意点
続いて、ドローンを飛ばす際の注意点についてお話しいたします。
ドローンの飛行開始直後は、バッテリーの電圧が安定するまでなだらかにゆっくりと操縦する必要があります。;
それは、全項目で触れたように、バッテリーが環境下に馴染むかどうかを測る為です。
また、GPSをこまめに確認して、ドローンが飛んでいる位置を随時確認すると良いでしょう。
万が一、雪によりドローンが見えなくなっても、焦らず対処するために必要な行為です。
特に、高度の高いところでは、気温もさらに下がり、バッテリーの消耗や機体にかかる負担、強い風邪など、様々なリスクがあります。
その為、平面的な位置関係ではなく、黄土も含めた三次元的な位置関係を認識すると良いでしょう。
さらに、バッテリーの状態を常に確認することも大切です。
先ほども言及しましたが、低気温下はバッテリーの消耗スピードが早くなります。
その為、警告表示が出てからではなく、常に確認しながらバッテリー残量に余裕を持った飛行を意識するようにしましょう。
アラームを設定するのも一つの手です。
飛行前の準備
続いて、飛行前の準備についてお話しいたします。
冒頭でもお伝えした通り、機体とバッテリーそれぞれの対策が必要です。
機体の準備
その為に、まず機体をウォームアップがてらホバリングさせると良いでしょう。
手に届く範囲(地上から30cm〜1m程度)において、ホバリングさせることによって電圧や温度を安定させることができます。
離陸せずにプロペラを回すだけだと温度がなかなかあがらないので、落下しても危険ではない程度の高さに浮かせください。
バッテリーの準備
バッテリーの温度もアプリなどでしっかり確認します。
適温は大体25度〜40度なので、最低でも20度を超える数値まで温めてから、出発するようにしましょう。
リポバッテリーは80%〜90%ほど充電しつつ飛行するギリギリまでバッテリーを温めると良いでしょう。
なおバッテリーの詳しい充電方法は以下の通りです。
バッテリーの充電ポイント
バッテリーを長く使用するためには、充電方法も非常に大切です。
結論、リポバッテリーを充電する際は多くの電流を流さないコツの1つである「1C充電」をすると良いでしょう。というものがあるので紹介したいと思います。
「1C 充電」というのは、「バッテリーの放電容量と同じ電流で 1 時間かけて充電する」という意味で、放電容量は「mAh」や「Ah」で表されるものです。
具体例としては、もし2000mAhのなどのバッテリーを電流を 2A で充電したら「1C 充電」。 倍の 4A で充電したら「2C 充電」ということになります。
つまり、mAhとAの数字があっていたら適切ということです。
使用するバッテリーが仮に1500mAhのリポバッテリーの場合は、適切な電流は1.5Aとなります。
最近スマートフォンでも流行の高い電流で急速充電できるものがありとても便利ですよね。
しかし、早く完了させたいのは分かりますが、あまり大電流を流すとバッテリーの負担が大きくなってしまうんです。
「1C充電」を守るようにするとバッテリーに優しく、非常に長持ちします。
また、そんなリポバッテリーを温める方法としては、専用のバッグで保管するか、ポケットに入れるか、車の中においておくなどがあります。
一見強固なリポバッテリーではありますが、実はとってもデリケートなものなんです。
正しい保管方法を守らなければ、新品であってもすぐに故障したり、ドローン本体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、以下では、リポバッテリーの保管の際に重要な点をいくつかご紹介いたします。
リポバッテリー保管時の注意点
1 | リポバッテリー専用バックの使用 | 保管の際に重要なことの1つ目は、リポバッテリー専用のバックを使用することです。リポバッテリーは少しの衝撃でも発火などを起こしてしう危険性があります。そのため、必ず耐火性+防水性に優れたリポバッテリーの入れ物で保管する必要があります。 |
2 | コネクター部分へキャップを使用 | 続いての注意点は、コネクター部分へキャップを使用することです。これは、バッテリーをバッグにいれる際の注意点で、バッグに入れる際はリポバッテリーとリポバッテリーのコネクター同士が接触してしまわないようにすることが大切なんですね。そのため、接触が原因でショートなどを起こしてしまう可能性があるので、コネクター部分に必ずキャップを付けておくと安心です。 |
3 | リポバッテリーの充電具合 | 少し前の事項のおさらいにもなりますが、リポバッテリーの充電具合も非常に大切な注意点です。多いケースとしてリポバッテリーを充電パンパンの状態で保管してしまうことがあります。充電器は満タンにすると劣化が激しくなると、充電の注意点の項目で言及しました。非常に危険な状態ですので、必ず充電器のストレージモードという機能を使ってリポバッテリーの電圧を低めに設定することをお勧めいたします。 |
その他の準備
機体とバッテリー以外の準備としては、離着陸の場所の確認があります。
また、多くのかたが空撮をされると思いますが、その空撮のコースも入念に頭に入れておきましょう。
視界が悪い際は、木などの障害物が見えにくい場合があります。
事故を防ぐためにも、これらの準備を怠らないようにしましょう。
飛行後のメンテナンス
最後に、飛行後のメンテナンスについてお話しいたします。
ドローンの使用後のメンテナンスはしっかりとする必要があります。
メンテナンスとその後の保管に関しては、機体や周辺機材に水分を残さないことが重要です。
その際、寒い屋外から暖かい室内へ移動すると、温度変化によって結露ができてしまう可能性があるので、しっかりと乾かしてから保管する方が良いです。
また、使用後のバッテリーは、残量40〜60%程度にして保管するのが良いとされています。
なぜなら、フル充電の状態で保管した場合、劣化するのが早くなってしまうからなんですね。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は、冬などの寒い季節におけるドローン操縦の注意点についてお話しいたしました。
これからもドローンに関するお役立ち記事を配信いたしますので、引き続きご覧いただければと思います。
また次回の記事でお会いしましょう。